朽ち果てた車の中で男性と一匹の犬が寄り添うようにして遺体で発見された。
このようにストーリーが始まるので初めから何となく今後の展開が読めてしまい遡る犬と飼い主のおじさんのやり取りが日常的なのに哀愁漂う空気感に包まれています。
ただ何となく普通に過ごして生きてきたおじさんは優しさが取柄みたいなだけあってページをめくるのがいたためれないです。
普通に生活するのが訳あって出来なくなってしまったおじさんは唯一のパートナーの犬と共に車で旅に出ます。
物語の最後に向けて。
犬目線では見たまんまを捉えられても複雑な事情は理解できないままにただ飼い主を優しく見守ります。
自分は犬を飼っていないのですが犬って飼い主に従順だなって思います。
だから読者目線ではわかりきっている結末を思うと自分の子供を心配してしまうようなそんな感じでした。
悲しい話ではありますが後先のない生活でも人を思いやれるおじさんとか優しい世界で結末に対して本人たちは幸せだったのではないでしょうか。
ネタバレに接触しないギリギリを伝えるとものすごく抽象的ですね。
レビューの数を見るとほとんどの人は続編を読んでいないのではないかと思いますが個人的には続編を合わせて読むのをお勧めします。
この話はおじさんと犬主体ではなく登場人物も違いますがこの作品抜きにすると頭がもやもやしてしまうのではないかと思います。