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ひとりでも割と平気で生きている

一人で出来る事を追求しています。映画や小説など新しい何かに触れて新鮮さを大事にしてます。アマゾンアソシエイト参加してます。

涙腺崩壊「あの日見た花の名前をぼくたちはまだ知らない。」感想

 

 名前すごく長いですよね。

一般的には「あの花」と呼ばれることが多いそうですが、タイトルには仕掛けがあって斜め読みができます。

興味があれば探してみてください。

といってもすぐに見つかります(笑)。

この話の肝はめんまちゃんです。

 

 

 

主人公はどうやら不登校で、ゲームばかりやってぐーたらしてますがさりげなく白髪の女の子めんまがさりげなく自然と絡んできます。

絵的にはオタクアニメみたいな感じで僕には疎い内容ではないかと思ったのですがそんなことはない感動作でした。

あの世界観が心地よすぎる為か、めんまちゃんのイラストが見る度に好きになりましたね。

ストーリーがお涙ちょうだい系でストーリーのキャラクター個人個人の純粋な葛藤が良く描かれているので多く層からの支持を集めました。

 

※以下ネタばれ注意

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

メンマは主人公にしか見えません。

なのでめんまと会話すれば完全に一人芝居です。

このめんまが中心となって周囲の主要人物たちを引き付けていきます。

めんまは主人公の知っている人物でした。

子供の時に死んでいます。

仁太は最初は自分が作り上げた幻覚だと思っていましたが次第にその存在を認めてめんまの存在には何か意味があるのではないかと思い始めます。

めんまの死因は数々の原因が偶然積み重なって出来た物ですが、当時のは「平和バスターズ」というグループで主人公の仁太はその中のリーダーでした。

めんまの死以降、グループは解散してバラバラになり、それぞれに自分の人生を歩み始めますがめんまの登場以降、「平和バスターズ」が再び集まります。

当時と変わらないぽっぽ(久川)もいれば、ゆきあつ(松雪)の様に実力をつけて態度が冷たくなったメンバーもいる。

みんなして昔の記憶からめんまの存在が色濃く残っている。

何故ならめんまが事故死する直前までグループ内は乱れていてアナル(最初聞いたときはありえないと思ったけど本名は安城 鳴子)の発言などによりめんまを傷つけ最悪の状態だったので無理はないと思います。

因みにめんまの姿は成長していますが中身は死んだときのままなので言動に幼さがあります。

仁太は平和バスターズの仲間にめんまの存在を打ち明けますがぽっぽ以外はなかなか信じてはもらえません。

特にめんまの話を出すと、めんまの事が好きだったゆきあつにとっては不満です。

仁太にライバル心を持っているゆきあつは学歴、容姿共に仁太を上回るのですが、めんまは仁太の所に現れたと聞くと、過去と同様にめんまに好かれる仁太にコンプレックスを抱きます。

めんまの存在は物体を物理的に動かせる事から認知するのですが、めんまを成仏する為にめんまの願いを叶えようとします。

めんまは仁太を泣かせることが願いでしたが、なかなか成仏しません。

そして、メンバーはそれぞれの中に、めんまに対して消えてもらった方が好都合だとか内心そう思っている節があって、そこで過去の出来事について整理します。

本来の願いは仁太を泣かせることだったのですが、仲間に手紙を書いて成仏した後には紫陽花が咲いていました。

紫陽花の花言葉は強いつながりです。

そこから平和バスターズが再び仲良くすることを願っていたのではないかと読み取れます。

 

感想

思いのほかまじめに見てしまいました。

アニメの中でもこれほど世界観に没頭したのは稀で、これほど入り込んだのは過去に見た作品の中で一番だと思います。

テンポが良くて、本当に流れるかのように全11話を一つの長編アニメの様に見ていました。

アニメ特有の尺取りうざさがないですし、見ていて爽快でしたね。

個人的に絵も好きでした。

こんな夢中になれる世界って良いですよね。

ただの夢物語ではなくて、現実世界の厳しさをさりげなく挟むことによって儚い限りある綺麗な世界がより際立って尊く思います。

下品な女子高生にありがちな軽率で理不尽な態度だったりとかこそこそしているご近所さんだとか何もしなくても時間は通り過ぎてゆく残酷さなど身に染みる描写が一つ一つ生生しくて、あえてその不愉快を演出することで自然と入ってしまいますね。

うれしい気持ちよりも深層にある掘り起こしたくない思い出の方が強く反応するんですね。

それが必ずしもマイナスにばかり左右するかといえばそうでもなくて、終わったことなのだからあの頃こういう事があったな程度に思い起こせば普通に生活できることがどれほど恵まれているのかを実感できます。

若いころは何もかもが新鮮で素直で尖っています。

そのせいで大きい傷を負ってしまったりもしましたが、大人に近づくと今度は感情を隠すように丸くなって自分が何を考えてるのかわからなくてなんで生きているのかで悩むようになりました。

主人公と自分は同世代であり、その大人と子供の境界線という多感な感性にシンパシーを感じました。

その内に今考えてるようなことを若気の至りとして方つけてしまえるようになるのが怖いです。

それでも僕もみんなも大人になります。

引きこもりの主人公もバイトして働くようになってそうやって社会に出てゆく。

社会に出れば仲間たちとは離れ離れです。

不安しかなくて苦しい時期なのですが、それがまた心地よい一瞬の輝きを放っているかのような時期で僕の中ではこの時期に感じる感性こそが一番ごちゃごちゃして面白いのではないかと思っています。

そういうのをしっかりと体現してくれる清々しい最高のアニメでした。